カルチャーエッセイ

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李海仁 詩人

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  • 2014.11.11 21:15

 

 

   私の詩集と“信心 詩心”の句と花と詩人                                                                    2014   10  19 

 

                             

詩人の贈り物

 

 

大韓民国に詩集が五百万部以上売れた詩人がいるとしたら信じられるだろうか。
この不毛の地に。
スター詩人、李海仁(イ・ヘイン)、クラウディア修道女のことだ。
 
病との闘いの中にある方だけに、汽車に乗ってでもお訪ねしなければならなかったのに、釜山映画祭に行きながらも、詩人のことを気遣う数多くのファンとファンレターのことを思うと、迷惑をかけない方がよくはないかと躊躇われた。
 
‘孫戸妍詩人の家’でお会いしてもう十年にもなるだろうか。母の歌集を読みたいというのでお送りしもし、私のカルチャーエッセイにも返信を下さる。
 
読者と国民に常に慰めと力を与える詩を手渡し続けてきた天使のような詩人が闘病で苦しんでいるのに、私は会って何と言葉をかけるべきだろうか。
 
釜山の海雲臺からパステル色の花束と詩集をもって訪ねる道はそう遠いものではない。聖ベネディクト修道院に着くと、タンポポの間で待っていてくださった。
詩人の文学展示室だ。
 
庭で摘んだ愛らしい三輪の小さな百日紅を手にさげて立つ詩人を見た瞬間、ああ、あの清く澄んだ顔の色が…と感じながら抱きしめたが、詩人の方が一足先に、あれ皺ができたわね~と驚いた。
 
私を歓迎するために庭で摘んだ赤い柘榴二つと濃い香りのハーブ、日本のデザイナー森英恵のピンク色の綿スカーフを私に渡して、早く首にまきなさいと催促する。‘ツイッター教皇様’という新しく出た新刊も準備していた。自分の持ち物は生きているうちに周囲に施すものだと法頂和尚様がおっしゃったという。
 
ある程度予想はしていた。ソウルにある母の詩人の家で、ひっきりなしにステッカーを取っては貼り、ハンカチを取り出すなどして、ひとときとして愛を、心を与えずにはいられないその姿を記憶しているためだ。
 
そのときも今も母のことを思い出す。詩人の愛らしいセンスは母に似ている。私が心から懐かしむ貴い感覚だ。
 
久しぶりに会い、お互いに驚きあったのも束の間、三十年ぶりに会った女高時代の同窓生同士が、やだ全然変わってないじゃないのというように、私たちは直ぐにそのままの姿を認め合い気持ちよくおしゃべりに花を咲かせた。

訪問録に漢字で何か書いてと言うので、ちょっと考えてから筆で‘信心 詩心’と大きく書くと、すてきだからといって硬くて四角い日本の色紙をとり出し、もう一度書けと言う。本棚に飾るのだと。この色紙は日本製?と聞くと、いいえソウルで買ったのよといって、すぐにあちこち電話をかけてどこで手に入るかを教えてくれた。
 
お願いもしていないのに。その颯爽とした瞬発力に驚くと、「ほら私は修道会の総秘書をしてたでしょ。だから。人はよく知りもしないのに、詩人のくせにちょっと威勢がよすぎるって。少女のようにおとなしくて、露だけを食べて生きていると思っているのかしら。訪ねてくる記者でも誰でも皆堅苦しく写真をとるの。こっちから先に打ち解けてあげると、写真をとるのが好きなんだ、新聞に出るのが好きなんだって言うの。ただ楽にしてあげたくてそうしてるだけなのにね」とのこと。本心を分ってくれないというその気持ちは深く腑に落ちた。
 
これまでどこかで見たような、少女的なかわいらしい詩ばかりを書いた。時代の苦痛を扱っていない等の批判に、「もう癌にかかっちゃったから苦痛と痛みを書くようになってむしろ嬉しいわ。私を非難した人たちもさぞ痛快に思ってるでしょうね」という言葉に胸が痛んだ。

私たちは人生とお互いの意識水準を語り、文学を礼賛した。
 
詩人のベストセラー‘タンポポの領土’に由来する、おそらくは世界の修道院でも唯一の文学展示室であるタンポポの間と個人事務所、記念品部屋をまんべんなく見せてくださり、また十字架のブレスレットをくださる。「これ1万ウォンしたのよ。修道女のプレゼントは安物だと思われるかもしれないから、お値段を教えるの」詩人の言葉に私は笑った。
 
事務所には美しい出来栄えの詩人の写真があったが、「遺影写真に使うつもりなの」とあまりに明朗にそう言うので、またも胸が痛んだ。死を準備する人の方が長生きするようですよと言うと、そうねと言った。
 
常に死を黙想する人間的なその心はいかばかりかと思うが、既に死を超越した姿だ。
人間であるに過ぎないとは言うが、数十年の魂の訓練がそうやすやすとどこかへ行ってしまうものか。数十億ウォンの本のローヤルティを修道院にすべて捧げ、死後にもそれを修道院に回すと遺書を書いた。
 
一万七千坪の大きく平安な修道院のなか、共同体の人生もそれぞれに個性ある人間の集まりだろうが、この稀な霊性と感性を備えた修道女詩人が、闘病しつつ固く心に決めたその気丈さはみごとだ。
 
翌日もまた、お祈りにきなさいとカトック(KakaoTalkの略:韓国の無料モバイルメッセージサービス)がきた。招待された映画祭の映画を観なければならないが、祈祷すべき内容があったので再び駆けつけた。百数十名の真っ白な修道服を着た古い聖堂の中の祈祷会は神聖で、自然と祈りが紡がれた。
 
外出許可をとらねばらない夕食を私は言葉を尽くしてご遠慮したが、夕闇が迫る中、私の腕を引いて、次に会うときには生きていないかもしれないからという言葉に再び心が弱くなり、結局外でコンドゥレビビンパブを分けあって食べたが、詩人のことを知る店の主人は代金を受け取らなかった。
 
すっかり暗くなり、ずいぶん歩き下って全斗煥大統領のとてつもなく大きな別荘の近くの喫茶店に入ると、その中に‘李海仁文学コーナー’が小さく飾られていた。イ・ヨンエ、キム・ヒエ等からも電話がきた。どこにいても愛される詩人だ。
 
人々が私に寄りかかろう、慰めを得ようとするので、痛いなどと言っていられないという言葉と、どのような苦痛にもイエス様の十字架を見つめること以外にすべはないと語った修道女詩人のその澄んだ明るい心が胸を濡らした。
 
‘信心 詩心’二つの言葉を修道女詩人に確かに差し上げたのに、その信心と詩心をプレゼントされたのは私だった。

 

 

 

          

                     ある日の 斷想
 
                                                   李海仁
 
                     私の人生の終わりは
                     いつ どこで
                     どんな姿で成されるのか
                     夜通し考えて
                     眠りにおちた
 
                     朝目を覚ますと
                     またもや私の
                     生きている世界
                     朝が導いてくれたドアを開けて
                     愛する準備をする
 
                     死よりも強い
                     愛の勝利者となり
                     二度と
                     死を恐れることのないよう
                     勇気を求めて
                     私は大きく笑ってみる
 
                     明るく歌う鳥のように
                     軽くなる

 

 

                              

 

 

 

 

 

聖ベネディクト修道院内の李海仁修道女詩人のタンポポの間展示室

  

会うやいなや渡された愛らしい三輪の百日紅とハーブ  -   2014  10  3 


詩人にもらったプレゼント、百日紅、柘榴、緑のふきん、十字架のブレスレット、森英恵の蝶のスカーフ

 

修道院近所の喫茶店にある ‘李海仁詩人コーナー’ 

 

二人の詩人の心を込めた詩集‘教皇様のツイッター’‘花だけの春などあろうはずもなし’と柘榴

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         








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