カルチャーエッセイ

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花散れば

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  • 2014.06.13 14:06

 

 

                   朝なので逆行だが、実際にはまぶしいばかりのピンク                                                             2014    4   23

 

 

 

                                      花散れば

 

 

京都の数多い庭園と花の名所から一つだけを選ぶとすれば、それはたいへん難しいことだが、わたしは高台寺を選ばざるをえない。

 

その美しさと節制美と神霊とが一つになったような静けさと深さがあるためだ。 

 

何年か前までそのすぐ向いの力屋という旅館に泊まっていた。その横に並ぶこじんまりした商店の一つに書店があり、わたしの本を見た女主人がわたしにぜひ会いたいと旅館に手紙を遺して行った。教養のあるその婦人は、自身が感激したわたしの詩句を詠み、向いの高台寺でボランティアもしているといい、一度行って見てくださいと入場チケットをくれた。

 

短な旅程であり、行くところも多く、すぐ近くは後回しにしていたのだが、900円のチケットを持って長い石の階段の入口をのぼりきった丘の上に高台寺があった。

 

わたしたちには侵略のイメージだが、どん底から頂点を極め初めて日本を統一した豊臣秀吉の死後、その夫人である寧々が家を建て、彼のために17年間祈祷をささげた場所だ。

 

背後には東山がある。履物を脱いで中に入ると、こじんまりした砂の庭園があり、そこに桜の木が一本だけ、ほとんど半分の花びらを散らして高潔な佇まいを見せていた。あまりにも美しいものの前では声が出なくなるのか、誰もしゃべるものはなく、座ってその高邁な美しさに静かに見入っていた。

 

その後も何度か見る機会があったが、今年の春、初めてこの桜が満開に咲いた絶頂の姿を見た。依然としてそこには世界中から訪ねてきたたくさんの人々が膝を折って座っていた。わたしは花も花だが、それに見入っている人々の表情と心に魅せられた。

 

心が純化して表情がおだやかになり、魂が清らかになったかのような表情も作品だった。

 

花の季節には京都のところどころで夕方になると照明があてられ花がライトアップされる。高台寺のそれはグローバル水準の芸術だ。あるときは砂の底から湧きあがったようなオブジェがあり、あるときは舞台が繰り広げられ、毎回特別な趣向が凝らされるが、今回は海を象徴する砂面の三ヶ所から映像芸術がテンポよく繰り広げられた。

 

フランスをはじめ、世界各国からこの芸術を学ぶために日本に来てインターンをしている青年たちも見た。

 

何日か後に再び訪れてみると、あきれるほど美しい花びらが空からひらひらと地に舞い落ちていた。もったいないがどうしようもない。また360日を待つしかない。

 

しかし、信心がある。

待つこと、忍耐することは長くもどかしいが、信心と望みを持てば堅い木から奇跡のように花が咲くように、事はにわかに成され、答えが見つかる。わたしたちの心はいつの間にか暖かさで再び満たされる。 

 

祈って待つのならば

 

 

 

                                      常に

                                      事をなすのは時間

 

                                      委ねるべきは人間

 

 

 

 

 

 

庭園に一本だけある桜の花に座って静かに見入る

  桜一本のライトアップと、その下の海を象徴する砂に繰り広げられる芸術


 5分間の幻想的な映像がテンポよく繰り広げられる夜  -  2014   4   6
 

映像芸術が白い砂の上に立体的に繰り広げられる高台寺の庭園

 

高台寺へ続く長い石畳の階段入口。両脇の木々は秋には真っ赤に染まる


もったいない。花の雨が降るとピンク色の花の道が – 京都 高台寺  2014  4   6

 

 

 

                                











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