カルチャーエッセイ

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ご招待

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  • 2013.10.22 22:52


 天皇陛下の宮中へ招請されたときに着た韓服姿の歌人孫戸妍 -  2000

 

 

ご招待

 

にはじられないことがたくさんありますが、母ってもう十年つなんてこれこそほんとうに信じられないことです。

 

韓国で生涯短歌を作り続けましたが、亡くなる前まで国内に知られることがなかったことも不思議ですが、交流がさかんとはいえない時代にもかかわらず海の向こうの日本で短歌の大家として知られることになったのは、考えてみれば本当に不思議なことです。

 

もう少しそばにいて、もう少し頼りにできると思っていた母が、こころの準備が全くできていないのに逝ってしまったことも残念ですが、祖国と民族、韓国の風習と感性等、韓国人の共感を得る話や抒情を、よその国の人々が先に見出し、享受していたことを私も知らず、韓国人も知らなかったことが残念で、その没後に本と映像作品を作り、研究しながら、東北アジアの現代史を全身で受け止めてきた歌人である母の深い心と平和の精神を私なりに知らせることに努めてきました。

 

来月出版予定の本は韓国で四冊目のものであり、これまでジャンルの壁を越えた芸術と文化の行事と講演を世界でしてきましたが、よくよく考えてみれば十年という長き歳月に成しえたことは何もないような気がして虚しいばかりです。

 

だんだんと孝が薄れてゆく世の中にあって、これは教科書に載せるべき孝行であると、恐れ多くもそのように言ってくださる方もいるかと思えば、母親のことはこれくらいにして、もう自分のことをするべきだと言う方も多くいらっしゃいます。

 

しかし、考えてみればこれは孝行ではなく、母だけのことでもありません。アメリカ通としての私がこんなにも困難なことを身のほど知らずにも始めようとは想像だにしませんでした。日本における母への感激と尊敬心を誰かが現れて知らしめてくれないものかと待ちに待ったあげく、仕方なく日本で一日も勉強したことのない者が始めたことではありますが、これは私の愛国であるということもでき、何よりも手に触れることのできない遠い歴史、遠い祖先について知ることよりも、近現代史を生きてきた身近にいた母の心を知ることの方が、私自身が何者なのかを知ることにつながるのではないかという思いからのことでした。

 

幸い、その道すがら期待以上にたくさんの方々がその心に感動してくださいました。「亡くなった後で知られる方がいい」と作家のキム・ホンシン氏がおっしゃってくださいますが、生涯短歌をつくり続けても、祖国では誰にも知られることなく目を閉じざるをえなかったその心情はどのようなものであったかと考えます。

 

その歌人にして母である孫戸妍の十周忌の記念行事にご招待いたします。

 

これまでの日韓交流の接点にして象徴となったその深き詩心を共に分かち合い、暑かった夏にファン・ビョンギ先生が作曲してくださった切々とした曲の初演があり、四ヶ国語に翻訳した孫戸妍詩集を献呈する感動の夜となることでしょう。

 

   

            母のことはもうやめなさいという

            愛されたことがなくても

             シェイクスピアの研究を一生するというのに

  

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