カルチャーエッセイ

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桜をおくりながら

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  • 2022.05.07 20:24

 

 

 

 裾道のはじまるあたりにある大きな銀杏の木                                           2022  4  28

   


 李承信の詩で書くカルチャーエッセイ


   桜をおくりながら  

 

 

3月末や4月初めになると京都や東京を訪れたものだが、コロナのためにそうできなくなって3年になろうとしている。

その時分に咲いた日本の桜をみて帰国すると、ちょうとソウルの桜が咲き始めたものだが、温暖化の影響のせいかいつごろからか同じような時期に咲くようになりソウルの桜を見ることができなくなった。

この春には、何年か前から家の前の道に市が植えはじめた桜の街路樹が約200メートルほども続くようになったので、華やかになったその道端を三日間歩き、母とよく歩いた延禧洞の名物である数百本の大きな桜の木も眺めた。とても美しかったので一緒に見ていた母がもういないことが淋しかったが、この広大な桜の花びらとその中にいる私をどこかから喜んで見ていてくれるだろうと思い直した。
毎年、言葉と文章でもやは作品というべきその眺めをぜひ見るべきだと友人知人に薦めても誰も行こうとしない。残念なことだ。


 開発でかつての家の面影もない弼雲大路に植えられた桜の街路樹

 

 

長い冬の間行けなかった家の裏の仁王山の裾道を、暖かくなってきたので歩くようになった。ここには市内よりも咲くのが遅いかなりの数の山桜があったものだが、それも温暖化のせいかもう散ってしまった。
桜の幹に手をそえて「ごめんね、ごめんね」と言ってみた。何年も見てあげられなかったし、この3年くらいはソウルの春も他の場所の花を見て、山間に咲くこのか細い山桜の花びらを見てあげられなかったのだから申し訳のないことだ。

ある日、市内を見下ろせる無無台の展望台に向かっった。下ばかり見て歩いていたので危うく見落とすところだった大きな木で、少し休もうと寄りかかって振り仰ぐと、ああこれはなんとしたことか。桜はもう全部散ってしまったと思っていたのに、濃く色づいた数億万輪の桜が燦爛と咲いているではないか。それも八重咲きの桜だ。韓国によくあるソメイヨシノは二三日風が吹いただけでも散ってしまうが、日本で八重桜と呼ばれるこの桜は、それに比べると長持ちするほうだ。汚染とは無縁のように花の色がほんとうに素晴らしい。

 


初めて見た驚くほどきれいな八重桜 – 仁王山の裾道 2022 春 



何かメダルでもとったように嬉しくて、下ばかり見て通り過ぎる人々に、顔をあげてあそこを見てください、あんなに美しく咲いていますよと、往来の人々にこの素晴らしい発見を教えてやろうとしても、いっこうに関心をよせようとしない。もったいないことだ。

それでもついにある女性が「左側に見える階段をずっとのぼっていくと、洞窟の中の石窟庵のすぐ手前にあきれるほどきれいな白い八重桜があるから行って見て」と反応してくれた。
もう日暮れていたので翌日その花を見るために数百段の階段を息せき切ってのぼった。ほとんど山頂に近く市内をはるかによく見下ろせ、空気が江原道の深い山の中にいるようで頭がすっきりとする。果たしてそこに真っ白な八重桜が雄大な自然の中に美しく咲いていた。そそり立つ岩の間をぬって近づくのは危険なのでちゃんとした写真は撮れなかった。

通り過ぎる人々に「あの花を見てください」と焦れったい思い出語りかけることがなかったら、数十年間歩いてきた裾道の高い階段の上で空に近く咲くあの八重桜に出会うことはできなかったろう。

ひとごととは思えない二つの国の戦争は二ヶ月を過ぎても終わる気配がなく、人命被害が増えていることが痛ましい。国内では選挙さえ終われば少しは静かになるかと思えば、新旧勢力の争いはただうるさく、3年越しの目に見えない微小な菌の勢いも依然として衰えをみせず、待ち焦がれた春が来たには来たが、どこを見渡しても物騒がしい。それでも地球の片隅にはこんなにも美しい一場面があって心を慰めてくれる。ひたすら感謝しかない。

362日間地中で水を吸い上げ、風雨にさらされ、とほうもない努力の果てに花を咲かせて三日で散ると、再び362日間次の開花に向けて準備しなければならない。それを思うと人間の人生の虚妄さを思わざるを得ないが、別れが増えるばかりの人生の晩年に、それでもこの花はまた咲いてくれるだろうという希望がわいてくるので、桜エンディングのこの季節を大事におくってやらなければならない。

花あらし病む身取り巻き吹雪かえば哀れ哀れと悲鳴をあげる
                      
                                                                                        戸妍

 

数万坪の延禧洞の桜公園。知人に勧めても効果がない。

 

 裾道のこんなに深い森の中に山桜の木がある

 

山の歩きやすい裾道にある岩の展望台、無無台

  

4月も終わりというのにこんなに咲いているとは  -  2022 4  

  

仁王山のほとんど山頂に咲いた白い八重桜。実物はすごい

  

無無臺の展望台から見える我が故郷西村と靑瓦臺の屋根

 

 

  

 

 

 





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