カルチャーエッセイ

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画家の家、The Sodoh

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  • 2020.06.24 21:29

 

 

The SODOH 교토                                                                       2016  5  22

 

 

李承信ので書くカルチャーエッセイ

 

 画家の家、The Sodoh

 

 

京都の‘The Sodoh’のことを思うと頬がゆるむ。そこには過去20余年間私がソウルでしてきたことがそっくりそのままあるためだ。

 

有名な日本画家である竹内炳鳳(1864-1962)の邸宅をリノベーションしたもので、表門の右側にある立て札にもそう書いてあるが、今やイタリアンレストラン The Sodoh として有名だ。

 

2千坪近い敷地に入口にしてからが尋常でない。警備員風の男性と予約をチェックする紳士服の男性が立っており、予約なしには入れないことをほのめかしている。私が京都にいるとき、私を訪ねてきた人たちに The Sodoh の庭園を見せるためにそこを無事に通過できたのは、彼らとは十年以上の顔見知りだったためだ。

 

品格のある広い扉を入ると、足元には珍しくも広々とした大きさの石が敷かれている。古くて幅広のその石をゆっくりと踏み、空をさえぎる紅葉の木を仰ぎ見る。低く上ったところにある自動ドアが開くと、そこに高級感のあるレストランが広がる。ホールはこじんまりとしているが、それがいくつもあるので全体としては大きなお店だ。19世紀から20世紀にかけて百年近くここに住み絵を描いた画家の掛け軸が見え、二階には画家の肖像画がある。

 

オープンキッチンで、たくさんの料理人たちがきびきびと動いているのが見え、庭園には二つの情緒あるかがり火が燃え、内部も格調高いのにもかかわらず食事は驚くほど安い。昼のコース料理が1800円~2500円程度、夕食はそれより高い。

 

‘親子詩人’が暮らしてきたソウル弼雲洞の古宅が開発でほとんど取り壊されたため、新しく建て直したが、IMFの影響で賃貸も1年以上思うに任せず、1階に‘複合芸術空間ザ・ソホ THE SOHO’をつくって、そこに文学館と美術館とともに、パリからシェフを呼び寄せて個人としては韓国初のフレンチレストランを開いた。それよりも安い価格なのだ。そして、フランスの有名レストランを何度も訪問した私の眼識でも、The Sodoh はそのスタイルや味、感覚が超一流の腕前だ。

 

予約をしてもしばしの待機時間に見てまわる庭園も一級品だ。京都を訪れる人は二三日の滞在であれ、半日の観光であれ、まずは韓国でいえば仏国寺にあたる丘の上の清水寺を訪れるのが定石だが、The Sodoh はその清水寺への登り口のはじまりあたりにある。

 

‘画家の庭園’を歩くと、大小の滝がみえ、メインの建物のすぐ後ろに京都のシンボル、法観寺の五重塔がまるで店の塔のように聳え立っている。朝鮮半島からの渡来人として知られる聖徳太子が、平和の象徴として建てたというが、塔を前から眺めるよりも The Sodohの庭園からの眺めの方が美しい。

 

母がずっと昔、「よその景色を取り入れて眺めるのを‘借景’というの」と言ったときは特に気にもとめなかったが、五重塔をみるとそのときの語彙‘借景’を思い出す。ある日本の記者が孫戸妍ほど美しい日本語を話す人をみたことがないと私に言ったことがあるが、母の一生で‘借景’は私が聞いたほとんど唯一の日本語の単語だ。弼雲洞の古宅の食卓に座り、窓越しに低い塀からみえる裏の家の庭を見ながら言った言葉だ。

 

五重塔を眺めながら左側のこじんまりした別棟に入ると、魅力的なホールが広がる。80名程度が入るホールのテーブルには英語の聖書が置かれ、ウェディングリングをおいたクッションとかわいらしいオルガンが見える。それぞれが異なった文様の古びた木のベンチも趣きがある。 

 

目の前のガラスの全面に流れ落ちる滝が映し出されている。これまで私がここを見せてきた人々は、思いもよらなかった愛らしい夢のようなその光景に歓声をもらし、誰もが「ここで結婚したい」ともらした。何年か前ここでの結婚式をみたとき、私もそう思った。そうしたホールがいくつかあり、ウェディングと音楽会のため土日の週末にはレストランは営業しない。

 

古き面影を残す東山。その核心であるねねの道、その長くもない道の右側の端、二年坂が始まるところにある The Sodohは、過去20年間ソウルの‘親子詩人の家’(The Soho)で私が繰り広げてきたような文学行事と美術展示会、高品格音楽会、ミュージカル、舞踊、講演、李承信独唱会、それらを合わせたマルチアート、マルチカルチャーが料理芸術とともに繰り広げられるところで、詩人ではなく画家が暮してきたところ以外はThe Sohoと似通ったところが多く、名前まで似ているのには驚いた。1998年に建てられたThe Sohoにくらべ京都の The Sodohはその5年後の2003年に建てられたことと、観光大国京都らしく訪問客もはるかに多いという差はある。

 

京都留学の初期にはソウルでそうしていたようにタクシーによく乗ったが、まわりの学生たちを見ると100円を惜しむ生活をしているので、私もだんだんそうなったが、大学からバスで15分の距離にあるThe Sodohにクラスメートを招待したりもした。日本の学生たちも全く知らず、外国からきた私が関連するストーリーを知っているだけ教えてあげると、西洋タッチもある高品格な東洋の装いをとても喜んだ。

 

すぐ隣の国なのでアメリカほどにはhomesick にならないだろうと思っていたが、はやり異国は異国。勉強も難しく、特別な日ともなるとがまんしていたタクシーをひろって乗り付け、ひとりで慰められもした。

当時の心情を夢のように思い出しながら、卒業後も京都へ行きさえすれば必ず立ち寄るところだ。

 

 

 

 

 

庭園からみえる聖徳太子が建てた京都の象徴‘法観寺の五重塔’

オレンジ色に染まる夜空をさえぎる紅葉 – The Sodoh  2018 12     

ウェディングホールの窓越しには滝が  -  京都 The Sodoh

 

オープンキッチン – 京都  The Sodo  2017  4  3

刺身の前菜、きのこのスパゲティとステーキ - The Sodoh 

 窓の外に見えるかがり火の庭  - The Sodoh  2017  5  15

ホールの前面の窓から見える滝の水  -   The Sodoh 2016  12

 誕生日に - The Sodoh 2015  5  7

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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