カルチャーエッセイ

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圓光寺

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  • 2020.02.23 08:56

 


 

 

 徳川家康の圓光寺

 

 

見れば見るほど小さな都市でしかない京都に、なぜこれほど見どころがあるのだろうと思わされる。その中にも特別なものが確かにあって、圓光寺はそのひとつだ。

 

日本の歴史を知っている人ならば将軍徳川家康(1543- 16160)を知っているだろう。豊臣秀吉に続き乱れていた日本の天下を統一し、江戸で二百六十余年の江戸幕府時代を開いた英雄だ。その彼が京都で修練し青年たちを教えたところが圓光寺であれば、聞いただけでもどきどきする。 

 

東山に私がよくいくうどん屋があるが、ある日入口で行列に並んで待っていると、大きな雑誌の見開きを埋めつくす眩しいばかりの紅葉の写真が目に飛び込んできた。圓光寺だという。この時代の写真技術と過大広告の可能性を差し引くとしても、と素晴らしかったので、見に行くことにした。

 

電車を降りると一乗寺だった。比叡山を背にした一乗寺には、詩人の作った有名な庭園‘詩仙堂’があり、俳句の大家松尾芭蕉が泊まった寺刹があるなど、名もなき名所標識がずらりとある歴史の深い町だ。

 

千三百年の歴史をもつ圓光寺に入る入口の両脇に立ち並ぶ松の木からして、ここの品位を語っている。松の木に守られるようにして歩いていくつかの階段をのぼると、モダンな枯山水の庭園が広がる。例によって砂の上には古い岩が置かれて宇宙を表象しているが、そこには現代設置美術のように背の高い石が立っており、新鮮な気持ちになる。

 

庭園に続いて本堂があり、寺の歴史を展示している。その建物こそが青年たちを教えた学問所だ。もともと学問所として始まったここは、七堂を備えた大寺院だったが、何度かの火災で多くは焼失してしまった。

 

仁王門をくぐると雑誌で見た、まさにあの紅葉の庭園だ。樹齢四百年以上という紅葉の木は、太いその幹がなんと艶々していることか。木のひとつひとつが調和をなした色の葉を勲章のように頭に頂いている。驚くべきその光景は、とてもケータイではとらえきれないことが残念だ。

 

竹林を映す池をはさんで参道をのぼる。眼下に市内を見おろすことができるが、そこにこじんまりとしたお墓がひとつある。徳川家康の墓だ。風がそよぎ美しい木が まわりを囲んではいるが、素朴なことこの上ない。ソウルから来た知人たちと一緒にここへ来ると、小説『大望』(山岡壮八『徳川家康』の韓国での書名)のイメージにそぐわないせいか、ひと言せざるを得ないようだ。どうしてこんなにみすぼらしいのかと。

 

日本では小説だけでなく大河ドラマや映画、演劇の素材として、一大旋風を巻き起こす一流の人物だが、韓国でもベストセラー『大望』を何度も読んだという人はかなりいる。

 

そこに、日本の‘三英傑’を意味する有名な言葉が出てくる。

なかぬなら殺してしまへ時鳥 -  織田信長

鳴かずともなかして見せふ杜鵑 -  豊臣秀吉

なかぬなら鳴くまで待よ郭公 -  徳川家康

忍耐強く待ち続ける徳川家康の品格に日本国民は歓喜した。

 

彼が死後に遺した遺訓も印象的だ。「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。おのれを責めて人をせむるな。及ばざるは過ぎたるよりまされり。」 

 

この東照宮神君御遺訓は日光の東照宮にある。彼の願い通り江戸で葬儀をあげ、一周忌に際して江戸から二時間の距離にある日光に遺骨が移された。

 

NHKをみると、昔の英雄たちの持病を列挙して、歴史と医学を織り交ぜた『偉人たちの健康診断』という番組がある。何日か前にみると、ちょうど徳川家康の回で、彼は七十三歳で胃癌と梅毒と脚気で死んだという。

 

岡崎城で生まれた家康は、二歳で母親と別れ、父親ははやくに世を去った。何度も死地をくぐりながら徹底して服従の人生を生き、ついに不遇を乗り越えて一国の英雄豪傑となったその人生を描いた小説や大河ドラマは数え切れない。‘忍耐の鬼才’と呼ばれ、国民の尊敬を一身に集めた。

 

天皇から東照大権現という勅諡号をおくられた家康の遺骸がある本当の墓は日光の東照宮だ。にもかかわらず青年時代をおくった京都の圓光寺に彼の名が書かれた立て札のある墓があるのも事実だ。英雄の墓にしてはみすぼらしいのも、韓国から伝わった仏教の影響のある日本が、質素で節制された謙虚さを尊いものとする国だからと思えば理解できそうだ。

 

雑誌の写真に魅せられて行くことになったが、そこに佇むと圓光寺と徳川家康との縁、四百年前の英雄と日本の歴史を考えさせられた。


  

その歴史をすべて見ていたのではないか 四百歳のあの美しく艶やかな木は

 

 

 

 

立ち並ぶ松の木の気品が感じられる圓光寺の入口  

枯山水庭園のうち最もモダンな作品に見える  -  圓光寺  2017 12 


 

竹の筒の先に耳をあてると水が落ち、明快な水滴の音が聞こえる

  水がゆったりと落ちる音が  

丘の上の眩しい紅葉。背後の竹林を映す池  -  圓光寺 2018  12

 歳をとった紅葉の木

紅葉の葉を勲章のように頂いている四百歳の紅葉の木  -  圓光寺  2018 12 

丘の上の将軍徳川家康の質素な墓  -  圓光寺 2016  12  4

現代版枯山水  -  京都 圓光寺  2018 12

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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