カルチャーエッセイ

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約束

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  • 2013.08.28 13:38

                                                                  2012   10   9   

 

約 束

 

ちょうど4年前だ。

景福宮から光化門を過ぎて東亜日報沿いに清渓川に入り、さざめく水の流れを眺めながら階段をおり、ゆっくりと川にそって歩いた。

 

秋も遅くだったろうか。

残念ながら今はなくしてしまった一重の赤紫色のジャンパーを着て清渓川の流れにそって咲くススキを見ていたのだから。

その長く続く道を思い切ってずいぶんたくさん歩いたのは、それだけ考えることが多かったからだろう。

 

暗くなりかかっていたので、もと来た道をかなり引き返してきた。

往復で二時間ほどを十分に歩き、ほとんど最初の入り口近くまで来たとき、外国人老夫婦が川を背景に互いに入れ替わって写真を撮っている姿が目についた。

そのまま歩きすぎようとしたが、一緒に写りたいだろうなと思い、思いとどまって撮りましょうかというと、老夫婦はポーズをとった。

 

太ってお腹の出た夫と妻との身長差はずいぶんあったが、互いを見つめる目にはほほ笑みの絶えない優しそうな夫婦だった。

オーストラリアから来たといい、ヨーロッパを回って家に帰る途中、一日をソウルで過ごしているのだという。川や私を見つめる視線が優しかった。

何をしているのかと尋ねるので、いくつかの仕事の一つとして詩を書いているというと、どんな詩だといってとても関心を示した。

 

母とともに世界唯一の親子詩人として、母の詩である

 

 

       君よ吾が愛の深さを試さむと

       かりそめに目を閉ぢたまひしや

 

           my dearest, have thou closed thy eyes on purpose

           just to measure the depth of my love toward thee

 

       그대여 나의 사랑의 깊이를 시험하시려

       잠시 두 눈을 감으셨나요

 

 

私の詩から

 

       하루가 가면 엄마와 멀어지고 

       하루가 가면 엄마에 가까워지고

 

       一日が過ぎれば 母と遠ざかり

       一日が過ぎれば 母に近づき

 

           one day more, farther from my mother

           one day more, closer to my mother

 

 

を詠んでみせた。

 

その瞬間、男性がむせび泣きはじめた。

国内はもちろん、日本、アメリカ、ヨーロッパにて孫戸妍歌人の行事と講演をしながら、人々が感動してくれる姿を見てきたが、大きな外国の男性が詩の一行に大きな涙を流して泣くのは初めてだった。

 

近くに歌人の文学コーナーがあるので、ご案内しましょうというと、もう暗いし、明け方には飛行機に乗らねばならないとのことだった。

またの機会にといいながら、まだ泣いている男性を後にして私は家路に着いた。

 

清渓川を歩きながら、ときどきそのときのことを思い出しもしたが、忘れていたことも多かった。

 

ところが、4年後にその夫婦から連絡がきて、私は再び彼らを清渓川に案内し、あのときと同じようにその場で写真を撮ってあげた。それから弼雲洞の“孫戸妍歌人の家”にある文学コーナーに案内した。

 

彼は感激し、日本の読者たちが1997年に青森に建てた歌碑に刻まれた写真の中の一行の短歌、前掲の“君よ吾が…”と

 

 

       君逝きて巌とやなれ蔦に生え

       吾れ絡みあい千年を生きむ

 

       가신 후 그대는 큰 바위 되어라

       나는 담쟁이 넝쿨되어 천년을 살리라

 

 

切々とした愛の詩にその男性は再び涙した。

その手に英語詩集‘Son Hoyun Poems and Pictures’を持たせてあげた。

 

70億ともいわれる世界の人口の中、このような出会いがあるだろうか。

遠くからロンドンを巡ってきたその夫婦と東アジアの果てにいる私との出会い。

そして、今はもうここにいないとしても、詩に込められたその精神との出会い~

それは偶然だろうか

 

十余年前に訪ねたオーストラリアの印象は、カンガルーとかの地ではありふれたユーカリの香しい葉の匂い、そして海辺のオペラハウスだった。

 

しかし、そこから来た彼らの約束を守る心、そしてその真心に接した後、私にはオーストラリアが異なるイメージで近づいてきた。

 

 

清渓川を散歩しながらその場所に来ると、再びオーストラリアのDavidとJoanの美しい心が思い出される。

そのたびに

何を持って、隣国と私が出会う世界の人々に祖国コリアの品格を高めることができるだろうかと、つくづく考えさせられるだろう。 

 

 






 

 

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