カルチャーエッセイ

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真夏の夜の夢 2017

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  • 2017.09.18 21:50


                                                                                                                         2017  8   3

 

 李承信ので書くカルチャーエッセイ

 

    真夏の夜の夢

 

 

四度目なので、平昌のアルペンシアにも慣れた。

今年でもう14回目を迎える大関嶺音楽祭(2017. 7.26 – 2017. 8. 6)は、来年の平昌冬季オリンピックを意識して、去年から平昌大関嶺音楽祭と平昌がつけ加えられた。

 

356度にもなるソウルの猛暑のつもりのまま、ノースリーブの服だけを持ってきたので、朝夕には19度にしかならない平昌と龍坪では「う~寒い」と自然に口に出る。新鮮な空気に見渡す限りの緑、そしてそこにアルペンシアコンサートホールと白いドームスタイルのミュージックテントがある。

 

シン・スジョン、ソン・ヨルム、キム・ダソル、Norman Krieger によるスメタナのデュオピアノが726日の開幕を告げ、何年か前ソウル孫戸妍、李承信 親子詩人の家で独奏会をしたキム・ハンの成熟したクラリネット演奏があった。Borodin Quartet のショスタコビッチ四重奏と、音楽監督の鄭明和、Lluis ClaretLaurence Lesser のチェロ三重奏も心地よく美しかった。

 

28日の夕方。もう一人の音楽監督である鄭京和のバイオリンはチケットが売り切れ、そのカリスマに溢れた姿と彼女ならではの独特な音楽を鑑賞できずに残念だった。

 

今年の音楽祭のテーマ国はロシアで、ボルガ河の歌 Great Russian Mastersが今度の祝祭のタイトルだ。ロシアは数多くの優れたクラシック作曲家を輩出し、勇壮な国にふさわしくそのスケールの広さと深さが違う。

 

29日と30日のロシアマリインスキー Marinsky オーケストラの公演は一級品だった。直前のドイツ、バーデンバーデンでの演奏会の成功を記事で読んでいただけに、たぶん今度は略式のマリインスキーだろうと考えていたが、フルオーケストラに14名の最高水準のオペラ歌手たち、そしてわれ等が国立合唱団まで、百余名が舞台を埋め尽くした。

 

3つのオレンジに対する愛 The Love for 3 Orangesというオペラは、国内初演の Korea Premere で、古くから伝わる童話のストーリーをロシアの Prokofiev が作曲したものだが、背景に写し出される字幕が伝える話は、コミカルで面白くスピーディーで、歌手たちの声量も素晴らしかった。

 

舞台上にオーケストラがいて、背景舞台なしにオーケストラの前の狭い空間でオペラが演出されたが、自然体の演技に何よりも歌手たちの歌の実力は一人の例外もなく揺るぎないものだった。芸術はどのような分野であれ、結局は実力が勝敗を左右するということを今更ながら感じさせられた。

 

マリインスキー オーケストラの力に溢れた優れた音量と技量も期待以上だったゲルギエフのマリンスキーと新聞に紹介されていたので、その登場を期待したが、舞台に出てきた指揮者は、若きザウルベクググカエフ(Zaurbek Gugkaev)だった。ゲルギエフの義理の甥で彼から指揮を学んだというその熱情も素晴らしかった。

 

ゲルギエフとは再会を期待していた。20107月のサンクト・ペテルブルクの白夜音楽祭で一度彼に会っているからだ。2007年に建てられた現代的マリインスキー音楽堂で、マリインスキーオーケストラのチャイコフスキー悲愴6番を聴いた後、ピアノ独奏で出てきた韓国では聞いたこともなかった10歳の少女イム・ジュヒの演奏に驚き、舞台裏に訪ねたことがある。皆が「どうしてそんなに上手いの。手もこんなに小さいのに」と言いながらイム・ジュヒに群がっていたが、その片隅にゲルギエフが独りで立っているのを目にした。近づいて挨拶を交わし、世界的な巨匠として21世紀のカラヤン、音楽のツァーリと呼ばれる彼にも、こんなに寂しそうなときがあるのだなあと感じた瞬間だった。

 

今年サンクト・ぺテルブルクでの音楽祭を終えたばかりのマリインスキーが、遠くアジアの平昌にやってきて公演をしたのだ。世の中は狭くなった。

 

30日にはマリインスキーの何人かの歌手たちが残りアリアを歌ったが、字幕が出ないのがとても残念だった。歌詞があってこそ作曲が可能であり、全ての芸術の始まりと基本は叙事としての詩であると考えるとき、力強いメロディーで切なく歌われ、このような声を出させる詞の内容とははたしてどんなものだろうかと、ずっと考えさせられた公演だった。

 

かつての10歳が17歳となり、今回ショパンの協奏曲第1楽章を弾いたイム・ジュヒも、育ち盛りで軽快な身振りのクラリネットのキム・ハンも見事でただ誇らしいばかりだ。私たちが日常生活に追われている間、彼らは休む間もなく実力に磨きをかけ、この曲をかいた古の作曲家の意図するものは何であるかを反芻し続け、産みの苦しみを味わったことだろう。

 

平昌大関嶺音楽祭は、出会いの場でもある。12日間の間、公演後のロビーはもちろん、食事時間には近くの食堂で、チェロ、ビオラ、バイオリンの演奏者たちとよく出会う。

 

毎年参加しているピアニストのソン・ヨルムは、その素敵な衣装を誰が作っているのかを教えてくれたし、ドイツ語よりも英語を使うことが多いというハノーバーでの暮らしについても語ってくれた。文章も書く彼女がいつか音楽家の寂しさについて書いたことが記憶にある。

 

長嶺日本大使夫妻にも再会した。以前の別所大使は四泊して共に過ごしたのに、今回は1回の公演に参加しただけなので怪訝に思ったが、後でニュースをみると、北朝鮮の核ミサイルが夜発射されたのだった。ソウルに赴任するや本国に召還され、北朝鮮の核実験も続き、日本人の公演を観るひまもないようで、同情してしまう。

 

3つのオレンジに対する愛の女主人公ニナテNinetta姫役の Margarita Ivanova ともオペラ公演後に愉快な会話を交わした。歌手たちはすべてサンクト・ペテルブルクから来たといい、音楽に美術に運河にとお国自慢が尽きない。夜が白い運河の都市の記憶も新しい。

 

核ミサイルが世の中を揺る動かしているが、真夏の爽やかな場所での音楽祭は、依然夢のようであり、芸術との出会い、その芸術を通しての世界人との出会いは尊いものだった。

 

 

見る前と見た後では違わなければならない その音その詩その身振り ああ そのエスプリ 

 

 

 

 

アルペンシアミュージックテント – 江原道 平昌  2017  7  30 

マリインスキー公演のオペラ歌手と指揮者、左端は高麗人演奏家 – 平昌  2017  7  30 

マリインスキー公演のオペラ歌手と指揮者、左端は高麗人演奏家 – 平昌  2017  7  30

マリインスキーオペラのアリア歌手たち – 平昌  2017  7  30



 オペラの主人公 ニネタ姫役のマルガリータ  -  2017  7 29 

 ヴァレリー・ゲルギエフ - マリインスキー音楽堂 - 2010  7  15 






 



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