カルチャーエッセイ

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Jackie

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  • 2017.05.25 22:03


 

  

Jackie 1963                                                                                                       2017  3  23 

                                                           

                          李承信の詩で書くカルチャーエッセイ

                                                                                                 

Woman of Class

 

最近、映画‘Jackie’を観ました。

少し前に彼女の娘キャロライン・ケネディとともに過ごしたことも思い出されて、上映

期間も終わり頃だったので、一時間以上もかかる遠いところでしたが、地下鉄を何度か

乗り換えながら観にいきました。もうだいぶ前に同名の女優、ジャクリーン・ビセット

が出た映画がケネディ亡き後オナシスと結婚したジャッキーの私生活を扱ったものだと

すれば、今度の‘Jackie’はケネディのダラスでの死と葬儀までの時間を記者とのインタ

ビュー形式で扱っています。

 

 

作品性を評するつもりはなく、私が気になっていたことを見ることができてよかったです。

1963年のケネディの突然の死は新聞紙上でのみ知っていましたが、映画で繰り広げられる

凄惨な死の場面と、夫を抱いたときに血のついたピンクのスーツで機内に立ち、ジョンソ

ンの大統領宣誓を見つめるその心情、にわかに夫を失っただけでなく、復元に3年を費やし

たホワイトハウスと自身のファーストレディーとしての‘王座’までが全て消え去った瞬

間の凄絶な衝撃を目の当たりにしました。

 

 

亡き父がソウルで大学を卒業した私をハワイ、サンフランシスコ、ミネソタ、ミシガン、

シカゴ、ニューヨーク、ボストンといちいち連れ歩き、最後にワシントンのジョージタウ

ン大学に入学させて、ソウルに帰ったことがありました。ワシントンのジョージタウン大

学が一番気に入ったからよかったものの、そうでなかったら一人で見ず知らずの都市に行

く気にはなりませんでした。

 

 

ジョージタウンはワシントン市内の北西部に位置する町で、ホワイトハウスに近く、そこ

からポトマック川にかかる Key Bridge を一つ越えると州が変わりバージニアになります。

アンリかの若い歴史が今年241年目であれば、ジョージタウンの歴史はそれより長い400

年で、歴史と知性と美しい文化が息づくところです。

 

 

そこには由緒あるジョージタウン大学があり、そこの学部を卒業したクリントンが大統領と

なってから最初の行事として、そのキャンパスで世界の外交使節団を迎えたことが海外トピ

ックになりもしました。カトリック系大学で、その中でも学究派のイエズス教団でイエズス

会の神父教授がかなりの数います。

 

 

私が選んだ社会言語学の教授はイエズス派の Sara 神父でしたが、カラカラとした声の教授が

一度ジャッキーの声はキンキンしていたと言ったことがあります。当時はフォードが大統領で、


ケネディはもうずっと昔のことでしたが、それだけアメリカ人の脳裏にはケネディ時代が刻

印されているということでしょう。特にジャッキーは万人の心に印象深く残っており、当時の

白黒テレビで彼女が初めてホワイトハウスをあまねく案内する人気プログラムが放映されたこ

とがありますが、そのときのことに言及したものです。

 

 

その声がどういうものか気になっていましたが、今のように YouTube 時代でもなかったの

で、確かめようもなく、数十年が過ぎた今、映画‘Jackie’でその声を聞くことができまし

た。う一つ気になっていたのは、ジャッキーがケネディーと絡めてキャメロット(Camelot)に言及したことです。

 

 

ジャッキーがファーストレディ役を退くやいなや、世界の言論は争ってインタビューを要請し

ましたが、何日かしてジャッキーが選んだのはライフ誌でした。最初の一言が印象的です。

「記事の編集は私がします」。記者が書いたものは気に入らないということであり、勝手に尾

ひれをつけたり、削ったりして歪曲された記事に対する経験が豊富だったということであり、

何より彼女自身が記者でした。

 

 

夫を失った悲哀と、それとは別に夫を歴史に理想して残したい切実な欲望が見え隠れし

ます。彼がどのように記憶されることを望むかという記者の質問に、「忘れられないことを願

ます。短かったとはいえ燦爛としたその瞬間を(one brief shining moment)  キャメロットがあったことを~」それはホワイトハウスで夫ともに夜毎レコードで聴いたミュージカルキャメロットの記憶でした。

 

 

絶望の中でもケネディが象徴していた何かがはっきりと刻印されることを願ったジャッキーの

決定は今日のケネディー家門の神話を作り出しました。最も強力な道具である‘Storytelling

を作り出した彼女の選択は時代を先取った行動でした。

 

 

その神話によりケネディ家門のロマンチックで知的かつ独特な魅力が醸し出されることになりました。ジャッキーの功です。妻に恵まれなければならないと、今更ながら思わせられる瞬間です。彼女にインタビューした記者は、インタビューを終えるや最大の賛辞を送り「世界はあなたの気品と威厳を記憶するでしょう。何よりあなた自身を記憶するはずです」と語ったといいます。

 

 

後ほどそのベテラン記者にある人が、ジャッキーを三つの言葉で表現するとしたらと聞くと、

 

Woman of Class”と答えたという話を思い出しました。いい得て妙の表現です。

 

過日、トランプ大統領の就任式に参席したとき、一行の何人かはすぐに帰国しましたが、長く住んだワシントンを去り難く、私は何日か残ることにしました。行きたいところはたくさんありましたが、懐かしいジョージタウンには四度も行きました。

 

大学のキャンパスはそのままでしたが、新しい建物がたくさんできていました。毎日座ったポトマック川を見下ろせる図書館の定位置を見て、当時副大統領だったロックフェラーの講演の後、互いに握手して語り合った古色蒼然とした大講堂のある本館を見上げ、Sara 神父と勉強した建物 Edmund Walsh に入り静かに座ってみました。他人が見ればただの建物、ただの本館、一本の木に過ぎないかもしれませんが、私の目には数多くの記憶と思い出が青空を背景に踊っているようです。

 

表に出ると、何百年も経つタウンハウスが童話の中の絵のように何棟もつらなって見えます。古いレンガの歩道を歩くと青春の思い出に心が溶けなごんできます。6月ともなれば町全体にハニーサークルの薄黄色い花の香りが漂います。初めて到着してから2ヶ月を過ごした、志願して外国人学生を受け入れていた三人の人夫を使うお婆さんのレンガの家が見え、男子学生に追いかけられた路地も見えます。

 

そこには若き上院議員時代のケネディとジャッキー、クリントン、一時は上院議員と結婚していたエリザベス・テイラーの家などがあちこちにあります。当時人気が大統領よりも高かったキッシンジャーの家のゴミ箱の中のメモを毎日漁って記事を書いた記者もいました。当時5万ドルで買えた家が今は最低でも2百万ドルもするというので、高い学費の代わりにその家を買っておくべきだったなどと他愛もない考えが頭をかすめます。

 

大通りのウィスコンシンアベニューに出ると、数多くの商店とレストラン、ギャラリー、金色のドームの銀行が見えます。学生のころ、メインディッシュなど頼めず Onion Soup とそれに添えられたパンを食べたレストラン Martin's があります。今度そのレストランに三度行きディナーをとりました。メインディッシュも頼んでみました。店の主人はあのときと同じでした。8ドルほどのオニオンスープは相変わらずおいしく、私を迎えてくれました。アメリカの首都らしく、愛国心を鼓舞するワシントンにあっても特にそこはあちこちに星条旗が見え、天井を覆う巨大な星条旗には911テロで命を失った人々の名前が全て書き込まれていました。

 

そこは、トルーマン、ケネディ、ニクソン、ジョンソン、クリントン、ブッシュ等の歴代大統領の行きつけの店でもあります。小さなブースにはブース1、ブース2と番号が打たれ、2ブロック先に住んでいた若き上院議員ケネディは日曜日ごとにその横にある Holy Trinity 教会に通い、それが終るとここのブース1でスピーチの原稿を書きました。1961年の大統領就任の辞もここで書かれたといいます。黄色い紙のノート Yellow legal pad にそれを書く姿を店員と客たちが目撃しています。

 

ブース2はニクソンが上院議員、副大統領だったときに好んで座った場所で、ブース3はジャッキーがケネディにプロポーズされたブースです。19536 Jacqueline Lee Bouvier はロンドンで行われたエリザベス女王の戴冠式を Washington Times Herald の記者として取材して帰国するやこのブース3でプロポーズされ、それ以来そこは‘Proposal Booth’と呼ばれるようになりました。こじんまりとした空間にこんなにも深い歴史とロマンが息づいています。

 

映画‘Jackie’を観て、そこには出てきませんが、何日か前にジョージタウンで見てきた

 

The Proposal Booth’とこの文章を書いた ブース1 のことが思い出されます。

 

世界が欽慕し仰ぎみたそんな神話とロマンティシズムが、アメリカに新しい大統領が立つや消え去ってしまうように思われることが、政治の巧拙を別にして、やるせないばかりです。

 

 

 

               忘れてはならないすべてのキャメロットの物語を

               かつて存在した束の間の輝かしい時

 

 

               キャメロットのその栄光を

 

 

                                                                                             'Camelot’より

 

 

 

 

        ケネディ、ジャッキー、クリントン、キッシンジャーなどの家の位置が書かれたコミック地図  -  Georgetown 喫茶店の壁

                             

 

 

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