カルチャーエッセイ

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ガンジーの銅像前にて

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  • 2015.02.11 21:25

 

 

 

 

 

 

 

                                                                                                                       2011 11 19


                                

 ガンジーの銅像前にて

 

 

見栄えの良い赤い石の上に鉄で建てられた銅像、竹の棒を右手について深いもの思いに沈みつつも、大きな一歩を踏み出すガンジーの姿は、まるで生きて動いているようだった。

 

下の赤い石には金色でMy Life is My Message  我が人生 我がメッセージというタイトルがあり、インド国民が建てたと書かれている。銅像のすぐ後ろの整った大理石には、ガンジーの言葉の一部がこう刻まれている。

 

あなたにお守りを一つ授けよう。そして、あなたが疑いに迷いどうしてよいかわからないとき、自分自身があまりに大きく見えるときには、こうしてみなさい。今まで見てきた中で最も貧乏で最も弱い人の顔を思い浮かべて自身にこう問いなさい。「私がいま考え試みようとしていることが何か彼のためになるだろうか。そのことが彼のために何か有益だろうか。それが彼自身の人生と運命を引き立てるのに役立つだろうか」と、つまり「私がしようとすることは飢えて精神的に霊的に切羽詰った数百万人が自ら立ち上がろうとする道に導くだろうか」と、そうすれば、あなたはあなたにあった懐疑と自分自身が溶けてなくなってしまうことを見出すだろう

 

生涯を通して糸車で糸をつぐみ、非暴力、平和の象徴となった偉大な偉人のこの思想と言葉は、私の胸を打った。私は一日に数多くのことを思い考え、それが言葉に表され、行動にも移されて、私と私の人生となり、多くのまわりの人々にも影響を与えたことだろう。

 

一日に何度も懐疑にさいなまれ、どう判断すればよいかわからないとき、ガンジーは最も不憫な人々のことを思い浮かべ、あまたの欲心と切羽詰った精神がしっかと立つことができるところに、考えの基準をおいた。それはどんなに取るに足りない霊魂をも胸にかき抱く愛の心がなければ不可能なことだ。その深い愛でガンジーはインドだけでなく、全世界、人類が敬慕しつき従いたくなる偉大な聖人となり、世界の首都ワシントンの真ん中に彼の精神を称える銅像が建てられ、行き交うたくさんの世界の人々の心を粛然とさせている。

 

もちろん、ガンジーの銅像がそこに建てられたのには、貧乏の底にあったインドが近来めっきり繁栄し経済的に巨大になったこともその背景にある。

 

そこに座って、いまなお生きて息をしているようなそのスピリットを仰ぎ見ると、東アジアの果ての私の小さな祖国のことを思わずにはいられない。

 

ワシントンに韓国の偉人の像を立てるという発想をする者は誰もいないようであり、たとえいたとしても、韓国歴史に果して全世界の人々が共有しえる、そのような大きな愛と思想を備えた人物がいるだろうかと考えてしまう。何人かの顔が浮かびはするが、この人と言える人物は思い当たらない。

 

世界はぐるぐるとまわり、本当に恐ろしい速度で変わっていくのに、我が祖国はその中で毎日何を考え行動しているのだろうか。

 

私は長くアメリカで仕事をしていたが、放送関係の仕事のために祖国政府の招きを受けて帰国して十年以上が経つ。帰国後何度かの大統領選挙と総選挙があり、そのつど期待してはその期待が破られ、今年は最悪の経済であるという言葉を毎年聞かされている。

 

そして、時まさに再び大統領選挙を目の前にひかえている。経済再建を大義とした脱党、党内選挙、不服、破壊が繰り返され修羅場と化した混同の中でも、私たちはまた誰かを選択しなければならない。リーダーシップが重要であり、偉大な時代精神と私たちを代表して世界が共感しえる理想と思想こそが今こそ必要だ。

 

もうこれからは戦略家や政治屋である Politician ではなく、大きな懐と偉大な思想を抱いた真の政治指導者である Statesman を選ぼう。そして彼が私たちを深く愛し、私たちが彼の愛に応え、オリンピックとワールドカップの時の熱狂をもって彼に従おう。

 

私たちの知る人物の中に、世界の首都ワシントンに建つ銅像の主人公となる人物と思想はすぐには思い当たらない。しかし、今度私たちが賢明に選んだ指導者がそうならないと誰に断言できよう。私たちが成熟した雰囲気をつくって私たちの指導者を後押しし、彼が偉大な思想家として生まれ変わり、後日、世界の人々が行き来するそこに銅像としてそびえ立ち、人々の心をとらえて離さないようになるかどうかは、神のみが知る。

 

何日か前、長く住んだワシントンの真ん中に腰かけて、大いなる歩みを踏み出すガンジーの銅像を前にして、私はそんなことを夢みた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                




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