カルチャーエッセイ

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クェコリの園

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  • 2014.12.23 19:52

                                                                                                                                          2013   11   28 

 

 

 クェコリの園 

 

 

古い木という景福高校の大きな木についての私のエッセイが出ると、何人かの方々が自分の母校だといって喜んでくださり、同じ高校の中にある‘クェコリ(朝鮮鶯)の園’もぜひ見るようにと勧められました。

 

住み慣れた家の近くにある学校であるにもかかわらず、初めて訪れたのは十年ほど前のこと、今ではずいぶん頻繁に訪れるようになりましたが、クェコリの園は校門を入ってすぐ右手にあり、そこを知ってからというもの素通りできなくなりました。入口の古色蒼然とした石に同朋と国の星となり刻まれているのが視線を引きます。

 

長く暮らしたアメリカから戻ると、ソウルでは道にも陸橋に渡るべからず道に注意、クルマに注意教育が立てば国が立つなどの警句や訓示調の言葉が書かれた垂れ幕がかかっていることが物珍しく、こうまでしないと社会がうまく行かないのだろうかと思ったものですが、今なお依然としてそう思います。しかし、この古い学校の校庭の石に刻まれている言葉は、どこか情愛を感じさせます。

 

同胞と国の星となり

十代真っ盛りの豊かで繊細な感受性をもった中高校生が、毎日学校で見るその文句は、彼らの胸に刻まれ夢と理想を与え、この国と同朋と世界に寄与する聳え立つような人物となる希望を必ずや与えるでしょう。大人になった私が見ても、心躍り夢とビジョンを抱かせる力があるようです。

 

石の下からはかわいらしい赤く色づいた蔦が上に向って伸びてきています。クェコリの園にはぐるりと輪になって座ることのできるベンチがあり、そこでは先生たちが学生たちを前にして学業のことや、将来の夢を育み血となり肉となる話を聞かせてくれるのでしょう。

 

私は男子校には通ったことはありませんが、校門を入って左にある大きな樹齢三百年という銀杏の木をはじめあちこちに立ち並ぶ太い木々、そして右側にあるクェコリの園は、数多い卒業生たちに大きな抱負と思い出を与えてくれたことでしょう。

 

エッセイを読んで景福高校の卒業生だと連絡をくれた方々の中には、ソウル市長選挙に挑戦された方、有名な学者、優れた企業家もいますが、ある牧師さんのお話にとても感動しました。

 

アメリカのボルチモアに住んでいた一九八〇年当時、韓国人教会の信徒が二千名を超えていたというので、とても大きな教会の牧師さんです。

こじんまりとした体格の牧師さんは平壌生まれとのことで、同じ平壌生まれの父のことを思い出しました。

三十年前、平壌に母親を探し訪ねて行き、再会した母親は、平壌市内を案内しながら大きな建物ごとに指さして、あれは私が建てた、これも私が建てた、その建物の煉瓦は私が積んだと言う話を面白おかしくしてくれ、周りにいた失郷民たちも集まってきたそうです。

 

中学生のとき釜山に移り、ソウルの高校を志望して景福高校に受かったが、学費が出せないことを祈っていると、ある篤志家が学校に奨学金を出すことになり、たまたまそのとき職員室に居合わせた自分がその対象者として選ばれたと言います。

 

牧師さんはお手紙の中で、平壌から孤児同然でソウルに来た自分にとって、学校での父兄参観のとき親が来てくれる家の友人たちがうらやましくてならず、ただぼんやりとひとり孤独に私のエッセイの中に出てくるその古木を眺めていたことを思い出すと語っています。そしてその牧師さんは、それから五十七年後の最近になって、景福高校から誇り高き景福人賞を授けられたというのです。

 

この人生の逆転劇、どんでん返しのストーリーを聞かされ、心が打ち震え、人生とはほんとうに生きるに値すると思い、さまざまな回想が頭をよぎりました。

 

幼くして一人釜山の教会の聖歌隊のベンチで夜ごと過ごし、曲折はあっても正しく生きようと心を励まし続けることができたのは、平壌にいる母親の我が子を思う切実な祈祷の力に違いありません。牧師さんがいつも心に留めているのはヨハネ福音書三章十六節。平壌で母親に再会するや、大人になった息子は小さくなった母を抱きしめてその部分を唱えたそうです。

 

幼くして通った学校の校庭に刻まれている星になれという言葉ももちろん大きな影響を与えたでしょう。幼いころに見聞きして胸に刻まれたものはそれほどに大切なものなのです。

 

よくユダヤ人の教育を羨ましがる声を聞きますが、よく考えてみれば私たちの周囲にもそのような教育の環境が広く存在していることに気づきます。繊細に観察しさえすればの話ですが。

 

盆唐のハレルヤ教会のキム・サンボク牧師のお話です。

 

同胞と国の星となれ

数多くの逆転どんでん返しの未来のために、その言葉がそこに立っています。

 

 

 

 

                   同胞と国の星となれ

                  逆転どんでん返しの人生のために その言葉が

                  今日もそこに立っています

 

                  ほとんどの時間を既に使いはたし

                  座り込んでしまいたいときがありますが

                  幼くして受けた教育を思い

                  星になることを期待してくれていた

 

                  今はもうなき 

                  ひとりひとりの心を思い浮かべながら

                  この心を今一度鼓舞しないわけにはいかないのです

 

                  同胞と国を一気に飛び越えて

                  星にならねばならない今この時に

 

 

 

 

          
                  
 

                              至誠 闊達 剛健 協同、景福高校に入るとすぐに見える大きな石碑の前で  -2013  11  17

 

 

 





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