カルチャーエッセイ

본문

鴨川

  • 비추천 0
  • 추천 0
  • 2015.07.13 18:35

  

                                                                                                                       2015   6  25

 

                                                 

 鴨 川

 

 

京都にあるせまい私の部屋を出てすぐに川がある。鴨川だ。三月に京都に来て以来、私が一番よく歩き、たよっている自然だ。

 

京都に何日か泊まることがあっても、鴨川には一度も来たことがなかった。人工百万余りのこの静かな都市を一年に訪れる観光客が6千万人。それだけ世界有数の観光都市であり、見るべきところも多いので、いつも鴨川まで見る時間もなく、クルマで橋を渡りながらちらっと見下ろす程度だった。

 

ところが、学期前に来て契約した大学まで歩いて通える部屋のすぐ横が鴨川だった。

鴨川は有名な文人の作品の中にも登場する。同志社大学のキャンパスに建てられた鄭芝溶詩人の詩碑に、彼の代表作の一つ鴨川十里の野原に日韓両国語で刻まれている。

 

31キロに及び十幾つかの橋がかかり、川にそって都心に向かってずっと下って行く大きな路の名前は、日本に初のノーベル文学賞をもたらした川端康成の名にちなんだ川端通りだ。

 

川といっても漢江に慣れたものには小川のように見え、こじんまりとしていて、狭いところは清渓川ほどしかなく、広いといってもその二、三倍でしかない。一方は 賀茂川、もう一方は高野川と呼ばれる二つの川が、私の部屋から近くのところで一つに合わさり、長く下ってゆく。

 

川は市内を流れているのに、まるで田舎そのもののように土手と野草と石ころの風景が広がり、私が来たときには両側数キロに渡って植えられた桜が蕾をつけていたが、すぐに一斉に咲いて寒い国から来た私を暖かな光で迎えてくれた。

 

そのピンク色の花びらが散ると、黄色い柚子の花が水辺に群れて咲き、そのあとを追って紫色のクローバーが、そして今は薄緑の丈高い野草と白い梔子の花が美しく群れなしている。

 

聞いたところでは、鴨川の堰堤は千年前に遡る世界初の土木工事だという。二つの川の合流地点はとても自然に装われていて、適当な距離ごとに1メートルの段差をもって水が涼やかに流れ落ち、その音が耳を楽しませてくれる。遠くに目をこらすと、東洋の絵に出てくるような幾重にもつらなる山がうっすらと見える。

 

千年という言葉を聞いてすぐに、なんだ660年に戦争に敗れ死から逃れてこの地に来たという百済人たちが作ったものか、という思いがよぎったが、そうした自慢も今となってはしぼんでしまう。千年を超えて維持管理につとめ発展させてきた功労のほうがずっと大きいと感じるからだ。

 

その川をほとんど毎日歩いているのだ。

 

韓国では毎日、弼雲洞の路地と家のすぐ裏の培花女子高の校庭、社稷公園と景福宮の塀に沿って歩き、少し遠出して清渓川までいくこともあった。

 

300年を越える韓屋は眺めるにはいいが寒くて不便なので、世界の先端をいく新感覚の父はもう便利な洋式家屋に移ろうといい、母は詩を書き愛の思い出も多い韓屋の家を去るのにしのびなかった。皆が江南へ引っ越し、不動産価格が暴落し、私たちが住んでいた韓屋も道路拡張のあおりをうけて半ば削られてしまっても、母は亡き父との愛を胸に秘めてその家を数十年間守った。その役割を私が受け継いだのだ。誰の所有かというよりも、両親の魂と精神が生きている空間だと考えた。

 

水が漏れ、どこかが破れ、いたるところ修理をしない日はなく、維持管理補修にかかる税金に苦しめられる毎日を送りながら、ある夜、培花女子高の運動場を一人で歩きもした。

 

こんな孝行娘はいないと言ってくる人もなくはない。臨終を迎えた母ガエルが自分の言うことをきかない子ガエルに、「反対のことを言えばまともなことをするだろう」と考え、亡骸は川辺に埋めるように遺言したところ、母親の死に正気にもどった子ガエルは初めてその言葉通りに川辺に埋めたはいいが、流されてしまいはしないかとその横で墓を守りながらゲロゲロと鳴いているという昔話が思い出されもする。

 

肩の重い荷をおろし、少し休もうかと思ったはずが、気がつけば同志社大学でたくさんの勉強に追われ、終日兢々としたあげく、ようやく夜になって一息つき、鴨川の長い川土手を歩く。

 

生きるためには水が必要なので、地球上のどの都市も川を抱いているが、私たちの心を撫でさすり、魂を和めるのに水ほどの自然はない。

 

鴨川という名前にふさわしく、そこには鴨たちが遊んでいる。どの国どの川でも鴨は必ずつがいで行動するのが不思議だ。

 

そうかと思うと、私が歩き始める浅い水辺にはきれいなタンチョウ鶴一羽が佇んでおり、そこから約300メートルほど歩いたところに、もう一羽が優雅に佇んでいるので、もしや離れ離れになってお互いを探しているのではなかろうか、どうにかして知らせてやる方法はないかと、見かけるたびに気が気でない。

 

デートする相手ができたら、京都で恋人と一緒に来たいところ1位が鴨川だとも聞いた。

 

いつかここを去ることになっても、いつまでも忘れられない風景だ。

 

               

 

 

 

 

 

 

 都心を流れるこの川は京都のデートしたい場所1位だ  - 2015  4  20

  二つの流れの合流地でカップルが川を山を空をそしてお互いを眺める - 2015  5  7 

浅い流れの合流地、鳥や亀を模した飛び石が置かれ、川を渡れる - 2015  5  7  

 

                                                                                                      鴨川   2015  5  1

 

 

 

 

 

 

 

 









추천 0 비추천 0

트위터 페이스북 미투데이 다음요즘 싸이공감 네이트온 쪽지 구글 북마크 네이버 북마크

댓글목록


회원로그인
회원가입     아이디/비번 찾기