韓昇州長官 ご挨拶
2013年3月7日‘李承信の一行詩の力’東京
アンニョンハシムニッカ。 皆さまこんばんは。 拙い日本語ですが、ご挨拶申し上げます。
私は今日、韓国に引き続き東京にて、李承信詩人の詩集“花だけの春などあろうはずもなし”と“君の心で花は咲く”の出版を記念するこの場に立ち、祝辞を申し述べる機会を得ましたことを大変光栄に存じます。
私は詩と文学には素質がなく詳しく知っているわけでもありません。しかし、私のような門外漢にも李承信詩人の詩は感動を与え、心に温もりを、ときに寂しさを、そして平安を与えてくれることを知っています。彼女の詩には無限の懐かしさ、自然との美しい対話と生と死に対する深い意味が込められています。
二年前彼女は東日本大震災を目撃するや、すぐに二百余篇の詩で日本人に対する愛情と慰労、共感と希望、約束の心を表現しました。痛みを癒し、ともに感じて悲しみ、希望と自信感とを与える詩を作ったのです。
両国にて出版された“花だけの春などあろうはずもなし”、そして“君の心で花は咲く”という詩集に収録された詩は、大震災の際に霊感を得てなったものですが、それを読む全ての人々は日本人と韓国人とを問わず、あらゆる国の人々にまでも大きな感動と慰労と悟りをもたらすでしょう。
政治的に日韓関係は常に平坦とばかりは言えない道を歩んでいます。しかし、多くの日本人と韓国人は互いを理解し、助け合い、ともに発展する相互扶助関係となることを心から願っていると私は信じておりますし、李承信詩人はその一行詩を通じて、そのような両国国民の願いをよく表現し、育んでいます。
今一度、李承信詩人をはじめ、今日この場にお越しの皆さまに深い感謝の念を捧げ、お祝いの言葉とさせていただきます。 ありがとうございました。
韓国の代表的国際外交学者にして、外交部長官を務めた韓昇州先生のお勧めで、韓国と日本で‘李承信の一行詩の力’が催された。足踏み状態にある日韓関係の打開には民間の力がより効果的であるという先生の外交的着眼により催された行事に、日本人は深く感動し先生の演説が話題になりました。
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