<文化> 私の詩の歌が日韓の疎通に役立てば
‘短歌’継承者 李承信詩人 NHKラジオ音楽祭参席
日本の定型詩短歌の継承者である李承信詩人が、日韓友好増進を願って書いた詩の歌が、再び日本に響き渡った。
李氏は、23日「昨年に引き続き今年も25日に日本の秋田市で開かれるNHKラジオ歌謡音楽祭に参席してスピーチすることになり、私の詩に日本の作曲家が曲をつけた‘花切手’という歌が演奏される予定」とし、「硬直した日韓関係に文化と音楽を通した文化外交によって寄与できるように願う」と明らかにした。
李氏は歌人であった母の孫戸妍1923~2003の後を継ぎ、2代目として短歌を詠んでいる。短歌は韓国の百済人が日本にもたらしたものといわれ、韓国内からは消えてしまったが、日本では正統な国詩としての地位を得ている。孫戸妍歌人は‘短歌の名人’として日本でその名が高い。
李氏は2011年3月に発生した東日本大震災の当時、‘花だけの春などあろうはずもなし’というタイトルで250余首の短歌を書き、これを日本語で出版して現地で大きな反響をまき起こした。そのときの縁で高齢ながら京都の同志社大学に留学して文学を研究し、最近帰国した。
今回演奏される‘花切手’は、李氏の持続的な日韓文化交流の結実でもある。東京で開かれた李氏の出版記念会に参席して感銘を受けた有名ジャーナリストにして声楽家の橋本明氏が、日本全国ラジオ歌謡連盟会長の工藤雄一博士に依頼して完成したものだ。 橋本明氏は明仁様の同期生であり、ご学友として尊敬されている人物だ。彼は今回、李氏の詩に日本で曲がつけられた背景を語り、オーケストラとともに合唱団に加わり‘花切手’を歌う。李氏はスピーチの後、舞台に座ってそれを鑑賞することになる。
李氏は、「日本の名曲を紹介する伝統あるNHKラジオ歌謡音楽祭で、2年連続で私の詩の歌が響き渡ることになりとても嬉しく思います。この歌には日韓友好の思いが込められています。生涯一行の詩である短歌を通して愛と平和を詠った母の志を称え、文学と音楽という芸術が両国民の心を開くきっかけとなることを願います」と語った。
キム・イング 記者 clark@munhwa.com |
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