中央日報 2011.09.06
天皇の文学の師より
感謝の書を受け取った李承信氏
中央SUNDAY・朝日新聞に同時掲載された‘東日本大地震慰労の詩’に感動
今年三月の東日本大地震に心を痛める短歌をつくり、韓国と日本の新聞に同時に掲載さ
れた詩人の李承信氏(写真)が、天皇の短歌の師より感謝の書を受け取った。短歌は‘五
七五七七’の三十一文字からなる日本の定型詩である。
韓国人として唯一の短歌詩人として活動した孫戸妍(1923-2003)歌人を母にもつ李氏は
、東日本大地震の発生直後に短歌250編をつくり、本誌日曜版新聞である中央SUNDAYと
日本の朝日新聞に3月27日付で同時に作品の一部が紹介された。これを見て日本の短歌
研究の権威者である中西進奈良万葉文化館長が、先月感謝の書を李氏に送ってきた。
李氏によれば、中西氏(1929- )は天皇の短歌の師である。京都市立芸術大学校名誉教授
であり、朝日新聞に毎週日本の最も古い歌集である『万葉集』の解説を連載している。
中西氏はその書に李氏の短歌を二首引用し、「隣国が蒙った災害であるにもかかわらず
、こうして悲しみを詠む彼女にわたしは深く感動し、その愛に尊敬の念を強く抱いた。
国境をこえて心を結ばせる詩の力も大きく感じた」と書いた。
李氏は間もなく日本語と韓国語で出版される自身の短歌集『花だけの春などあろうはず
もなし』にこの書を載せる予定だ。
シン・ジュンボン記者