京郷新聞 2014 12 19
‘建築学概論’の中の韓屋
芸術カフェとして開放
詩人李承信の執筆室
文化空間として公開
映画<建築学概論>を撮影した韓屋がカフェとして生まれ変わる。<建築学概論>で大学新入生のスンミン(イ・ジェフン)とソヨン(ペ・スジ)の二人は、近くを歩いていて見つけた門の開いていた韓屋に入って縁側に腰掛ける。二人は当時流行していた展覧会の歌をCDで聞いた後、「初雪の降る日にこの韓屋でまた会おう」と約束する。些細な誤解が生じて二人は互いに異なる時間に韓屋を訪れ、相手に対する感情を噛みしめる。
この韓屋は最近脚光をあびている地域である西村にある李承信詩人の執筆室だ。
李承信詩人の母である歌人の孫戸妍氏は短歌の大家であり、日本の詩形式に韓国の情緒を込めて詠い、2000年には花冠文化勲章を、2002年には日本の外務省から表彰された人物だ。李氏は、宣伝もしていないのに映画ファンたちが訪れ、門の前で写真を撮っていく光景を見て、この韓屋をいっそのこと大衆に公開することにした。カフェの名前は映画のタイトルにちなんで‘建築学概論’とした。
カフェは茶、コーヒー等をいれるだけでなく、公演、講演、朗読、展示等の芸術文化空間として使用される。李氏は「西村にはもともと韓屋がたくさんあったが、その多くはなくなり、今ではわずかしか残っていません」、「‘建築学概論’を訪問するたくさんの人々が、西村の韓屋の美しさと映画の中の純粋な愛の機運を感じられることを願います」と語った。
ペク・スンチャン記者 myungworry@kyunghyang.com