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フランスから見るセウォル号

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  • 2014.07.03 15:09
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李承信ので綴るカルチャーエッセイ

                               

フランスから見るセウォル号

 

 

 

5月は終始寒かった。

フランスの気温が朝夕は7度、昼でも13度から15度程度だったためだ。

 

心も寒かった。

セウォル号に乗った子どもたちに胸が張り裂けた。子どもを育てたことのある親であれば、子供たちの父母の心中を思い慰める言葉もなく、ただ悲しみと悲痛に暮れるばかりだ。人間が到底どうすることもできない天災地変ではなく、一から十まで全て人災であることが何より残念で恥ずかしく、胸が痛い。

 

晴れた日に予定していた外出やハイキングはもちろん、夕べの会合も次々とキャンセルとなり、5月に予定していたヨーロッパ旅行もどれほど躊躇ったかしれない。 

しかし、ずいぶん以前から決まっていたスケジュールの一つ一つを取消すのも申し訳なく、思い切って飛行機に乗った。飛行機で終日過ごして降りると、ソウルは日付が変わっているのに、パリはまだ私の誕生日の夕暮れどきだった。

 

大きな船体をどうにかして分解すれば救えるのではないかと、全国民が固唾をのんで期待したが、それも手遅れとなると、遺族はもちろん全国民が沈痛な面持ちとなり、メディアは一日中傾いた船と風の激しい海を見せ、物憂い気分が小さな国に急速に伝染してしまった。ヨーロッパに行くことにしたのも、せめて国内ニュースに触れない間だけでもその深い物憂さから解き放たれたかったからなのかもしれない。

 

プロバンスでのスケジュールにその対話はなかったけれど、ニース特有の青さを見ても、地中海を見ても何かが連想され、ああ、海は地球に一つで全て連結されているんだなあと思い、今も水平線の彼方で海に潜ってせめて死体でも救い出したいと死闘を繰り広げる人々と、胸詰まらせて気が気でないその家族たち、そしてやるせない思いで見つめる人々の心が切々と伝わってくる。

 

再びパリに戻り、他の要件で会ったフランス人が韓国のセウォル号事件を持ち出してきたとき、私には語るべき言葉がなかった。このことを知っているのはまだ私一人で、地球の反対側にいる人々が私にこの話をするはずがないと思っていた。

 

何日か後、TGVに乗り1時間、300キロを走って日頃からお付き合いのあるピーター・ヒョン先生のお宅のあるロアールベリーのクリセ(crissay)を訪ねた。何日かの滞在中に近所に住む有名な彫刻家の家にも招待された。

 

そこは古城の多い美しい村で、ヒョン先生のお宅も500年も経つ石の家だが、その彫刻家の家も500年経つ石の家を手ずからかっこよく修理したものだ。直接作った椅子と家具、描いた絵と彫刻たちは物珍しく芸術的だ。ゆっくりと見回って応接室に座ると、件の彫刻家とお似合いのフランス夫人がなすの漬物とチーズと庭でとったクルミを夫が作ったテーブルに広げながら放った第一声が、韓国で起きた惨事のことだった。

 

「どうして責任者たる者があんなにも無責任になれるの?こんなことがありえるの?」 

大都市のパリではやむをえないとしても、この遠く離れた人工102名の街路樹もなく夜は真っ暗な小さな田舎の村でも、遥か彼方の分断された小さな国の出来事をあれこれ残らず知っているのだから恐れ入るしかない。

 

そのときになって私もようやく、416日に世界に流れたニュースをCNNで初めて見たことを思い出した。

 

高い天井と壁に貼られた奇抜な芸術話、バラの美しい庭園、芸術作業をする大きなアトリエを建てた話から始まると思ってあっけにとられていたが、言い訳せずにただ黙って受け止めることに心を決めた。それは我が民族が外に出れば当然甘受しなければならないことだった。

 

ヨン様やらサイの話、モンパルナス駅中央天井高くに貼られたサムスンスマートフォンの広告幕が18個もかかっているのを見て得意になるのなら、今度の事件には私たち全てが恥じ入らなければならない。

 

人のせいにしているときではない。

自分のせいではないということもできない。

 

メディア、インターネット、スマートフォン、SNS等により、地球はあまりにも狭くなり、世界中の国はもちろん、山奥が、田舎が、孤島の海辺がすべて一つになったことを切実に感じた。 

 

 

 

 

  ニュースが世界の果てまですぐ届く時代

  それは福音なのか

  苦痛なのかを考えてみる 

 

 

 

 

 

 

 

  
   モンパルナス駅の天井から垂れ下がるサムスン広告幕 -  パリ 2014 5  21

 
        ピーター・ヒョン先生の美しいご自宅 -  Crissay   2014  5  26

 
Crissay近所の彫刻家の家での夕食、古いドアで作ったテーブルとかご等

 

 

 

 

                                




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