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年賀状

  • 조회 1361
  • 2020.01.01 21:05
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   鳩居堂の入口                                                                                               

 

  

李承信ので書くカルチャーエッセイ

 

 

                                年 賀 状

 

 

また一年が暮れようとしている。年末に書いてはおくっていた年賀状のことを思い出す。
年賀状とはこれまた旧時代の遺物のような響きだ。
私も以前は手書きで年賀状を近しい人にかなりたくさん出してきた方だと思うが、世の中はデジタルになった。


それが、鳩居堂のおかげで再び年末の年賀状くらいは書いてみよういう気になった。
最近京都で勉強する機会もあり、その後もときどき足を運んでいる私としては、初めての客のようにあれこれと買い込むことはない。


ところで、二十歳のころに、東京の銀座の中心街にある当時名前も知らなかった書画用品店に入り、カードや年賀はがきや筆記具がすてきで買った記憶がある。その後も東京に行くと、その10階建ての建物の各階に陳列されたさまざまな書画用品たち、特にカードや年賀はがき、便箋などを見るのが楽しみだった。それが鳩居堂だった。


京都でも鳩居堂という広々とした書画用品の専門店が目に止まり通い始めた。私がこの店に初めて接したのは東京の鳩居堂だったが、聞けば1663年創業の京都が本店だという。日本の由緒ある商店や会社は古都京都に本店や本社があり、東京に支店や支社をおいているところがかなりある。首都として1100年の歴史を誇る京都とやっと150余年の東京の違いということだ。


「日本の伝統文化を守り養成すること」を基本理念とするという言葉を聞いてみると、350年に渡りその伝統を後世に伝えようとする価値ある商品と思われ、一層目が引きつけられる。


名前からして“鳩居堂”、鳩の住む家だ。昔から鳩といえば平和のメッセージを口にくわえて伝える平和の象徴ではなかったろうか。年賀はがきや便箋を扱う書画用品の専門店にはもってこいの素晴らしい商号だ。


京都市内の寺町商店街の中の、有名な寺院である本能寺のすぐ横にある鳩居堂に足を踏み入れると、紙と墨の香りに包まれる。カード、年賀はがき、カレンダーなどが季節ごとに新しいデザインで並べられるが、一様に高級感がある。日本のものはみなそうだが、見ただけで日本の香りがするものがある。150年前に西洋文明を学んだ日本人。西洋的なモダンなものもあるが、ほとんどはそこに日本ならではの独特な味を加えている。


筆ひとつをとってみても数多くの種類があり、硯石、墨、硯滴、香に書道用具、水墨画にもさまざまな文様とおもしろいデザインがある。


秋に訪れると、すでに年末用の年賀はがきが出始めており、来年の干支にあたる動物の絵があしらわれている。短い詩の一行でも書いておくろうと、年賀はがきと便箋を買い求めたりもする。きれいに包装されたものを抱えて店を出ると、満ち足りた気分になる。


幼いころ、学校からの帰り道にアメリカからきたものだといって道端にしきつめられたクリスマスカードを見物したりもした。しかし今、年末年始にときどき舞い込んでくるカードを見ると、心暖かい一言もなく、会社印が押された無味乾燥なものばかりだ。かわいいデザインがないせいか、費用節約のせいか、個人的なものはいまやインターネットデザインの役割になった。乾いた人生だ。


しかし、たくさんの分野の伝統を守ってきた日本では、東京であれ京都であれ、書画用品の老舗専門店鳩居堂をのぞくと、手書きの手紙など見れなくなった時代にもかかわらず人でいっぱいだ。


強要されたわけでもないのに買わずにはいられず、買った人々はそこに暖かな心を伝える言葉を、相手のことを思いながら書きしたためておくるのだろう。


350年守り続けられてきた鳩居堂に、世の中も少しは潤うだろう。


 

 

             電子メール メッセージの時代

             筆先で伝えたい この心

 

            年賀状に

 

     

 

 

  

 寺町商店街の中の鳩居堂  - 京都

 

 

                                              年賀はがき  - 京都 鳩居堂

                                                居堂の便箋とメモ紙

鳩居堂のさまざまな封筒  -  京都

 京都 鳩居堂で買った硯滴 


                                鳩居堂(文具店)の建物  –  東京 銀座 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 









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