李承信の詩で書くカルチャーエッセイ
なぜ、京都なのか Why Kyoto?
謹んで新年のお喜びを申しあげます。 今年もよろしくお願い申し上げます。
最近、日本の京都で晩学に勤しみ、改めて日本と韓国、その関係について考えてみました。そこで勉強しながら“李承信の詩で書くカルチャーエッセイ”を通して祖国に、世界に送った文章に、帰国後に京都という都市を思い浮かべて書いた文章を併せて 414ページの本を新しく作り今年出版の予定です。
勉強した期間と帰国してその記録を書きとめた時間を考えるだけでも、もう何年か経ちますが、学生の頃のような半日の京都訪問から数え始めると実に50年にわたる歳月です。
その間にたくさんのことが変わり、私も成長しましたが、京都というその独特な都市は、千年を越える歴史にもたくさんのものがそのままです。
ソウルで生まれ育った私としては、これといって故郷と呼べる場所もなく、盆暮れ正月には行くところがありませんでした。ある日、近いからということで訪ねた京都で、何か故郷のようなものを感じ、少しずつ足を踏み入れてみると、本当の故郷と向かい合っているようであり、三四日の短期滞在を繰り返しては、長期間のそこでの暮らしと勉強にも接するようになりました。
まさに、その記録であり、最も近い者同士の韓国と日本が、長い気まずさから暖かい関係へと再び戻ることを願う心、そして私の胸に迫る京都の隠れた姿を少しお見せしたいと思いました。
過去20余年間“李承信の詩で書くカルチャーエッセイ”を通して、たくさんの激励と応援を惜しまなかった世界の人々へ報いたいという心でもあります。
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