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中央日報 - 築110年の精米所で曺德鉉作家個展

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  • 2024.06.13 14:26
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110年の精米所で曺德鉉作家個展

 

 

戸妍歌人を形状化した曺德鉉の作品 – 益山、春浦の搗精工場



戸妍・李承信親子詩人を形状化した曺德鉉の作品 – 益山



木の梁を覆い尽くすように植物の蔓がからまり、破れた屋根のところどころから陽射しが漏れている築110年の春浦の搗精工場(精米所)。益山に位置するここに韓服を着たあどけない表情の女性の大型白黒写真がかかっている。

 

白いチマの裾が写真からはみ出して床に長く流れ、女性が幻想と現実の間を行き来しているような神秘的な感じだ。よく見ると鉛筆で描いた絵に白い布をうまくつなぎ合わせたもので美術家曺德鉉(梨花女子大学名誉教授)の作品だ。

 

彼は昔の写真に自身の想像を追加した精巧な鉛筆画と歴史と虚構を混ぜ合わせた設置作業で有名だ。であれば、この女性は実在する人物だろうか、虚構だろうか。

 

 

細川元総理の祖父がつくった精米所


この女性は実在した人物である孫戸妍1923~2003だ。日本統治下時代に生まれ、学校で韓国語を学べなかったので文学的才能を日本の詩歌で咲かせることになった。東京に留学して学んだ日本の伝統詩である和歌により認められたのだ。

 

1945年の解放を機に、これからは日本語を使うことが恥ずかしいことになった。毎日短歌をつくっていた孫戸妍歌人は自身の正体性に混乱し絶望をあじわった。

 

1980年、研究のため再び訪れた東京で、日本の万葉集研究の大家から「短歌の根は百済にあるのだから、今後もやり続けてください」と励まされた。この言葉に勇気づけられた孫戸妍歌人は3千余首の短歌を遺すことになった。

 

2005年、日本の小泉純一郎元総理が日韓首脳会談にて孫戸妍歌人の短歌を詠み、歌人の平和精神について語りもした。


 

110年の歴史をとどめる春浦の搗精工場 –  写真 曺德鉉



搗精工場の庭に生い茂るメタセコイアの木の下には孫戸妍歌人の短歌を刻んだ透明モニュメントがいくつか立っている。

 

日本語の原文の代わりにハングル翻訳が刻まれているが、これは歌人の長女として歌人の人生と作品を積極的に知らせて来た李承信詩人が翻訳したものだ。 このモニュメントもやはり作家 曺徳鉉による作業だ。

 

隙間風防ぐとかけし紫の裳の襞透かし月影射しぬ


チマチョゴリ装いながら吾れは嗅ぐ千歳の前のその残り香を



歌人の短歌が日光とまわりの木々がつくり出す影によって、時々刻々霞んだようにも鮮明にも立ち現れる。

 

歌人の人生は巨大な歴史と個人史が衝突してつくりだされた数多くの悲喜劇とアイロニーの端的な例であると言え、まさにそれこそが、3年目となる春浦の搗精工場で独特な活動を続けている曺徳鉉作家の今回の個展シーズン 3展示 110 and : 地平のテーマでもある。

 

搗精工場自体が歴史的アイロニーの空間だ。益山駅から車で20分の距離にあるここは、日本統治時代に春浦一帯の大地主だった細川護立が建てたもので、護立は細川護熙元総理(86)の祖父だ。益山の米を精米して日本に売っていた建物だ。

 

 

一市民が買い取り文化空間として活用


 

110年の歴史をとどめる春浦の搗精工場の外観とその庭 



工場の庭と建物はひっそりと静かで風情がある。濃い灰色の屋根と白い壁と赤い扉が洗練された色彩の調和をなす木造建築は美しい。

 

ここは解放後にも搗精工場として使われていたが90年代からは放置されていた。何年か前に住宅団地開発のために取り壊されるところを、この場所と建物の美学的かつ歴史的(暗い歴史ではあっても)価値を知る益山の一市民が買い取り、文化空間として活用することになった。

 

消えてゆく村とその遺産を作品に盛り込むために、地方を探査中だった曺徳鉉作家が偶然にこの独特な空間に魅せられ、その後3年間美術プロジェクトに取り組んでいる。

 

歴史と虚構を結合させ新鮮な視角で人間の歴史を眺めさせる作業をしてきた曺徳鉉作家は、孫戸妍歌人が勇気づけられた「短歌の根は日本に渡った百済人」という学説に着眼し、春浦搗精工場は百済の遺物の発掘地という想像をひろげ、展示会を開いた。

 

益山はかつて百済の首都あるいは第二首都だったという説があるだけに、百済文化が花開いたところなので、なおさらそれらしい。

 

そのため、作家は工場の裏庭をまるで久田和の菩薩像の発掘現場のように飾った。工場内部の ある部屋も考古美術探査現場に変貌させ、本来精米されたコメを積むための窪みを発掘による窪みに見えるように作り、神秘的な黄色い光が出るようにした。虚構の遺物群もずらりと並べられている。

 

 

'110 andHorizon 地平益山、春浦搗精工場


最も視覚的に強力なのは、工場の暗い空間に4つの白い百済観音菩薩が天井から逆さまにぶらさげられた作品だ。 ややもすれば不敬な作品にもみえるが、菩薩像の下に広がる水槽をみれば考えが変わる。この水槽は菩薩像を鮮明に映しているが、そこに映し出された菩薩像は元通りの姿で立ってるだけでなく、まるで広大無辺の暗黒の宇宙空間を遊泳し、無限の慈悲を施しているようにみえる。互いの頭を接点として上下対称になった菩薩像とその反射像は、地球の対蹠点を象徴してもいる。 


作家は30年前、韓国の対蹠点であるブラジルのサンパウロビエンナーレに参加するために現地を訪れ、そこで60代の日本人移民である田口氏に出会った。

 

田口氏は忘れられない大切な姉との思い出を作家に聞かせた。姉は太平洋戦争のとき徴集された恋人のことを忘れられない苦しみから若くして死に、当時幼かった田口氏は姉が息をひきとった際、悲しみを抑えきれずに懐中時計の針をむしり取ってしまったという。

作家はその悲しみに共感すると同時に、一方で日本統治下で徴集され米軍に戦犯として処刑された朝鮮の青年のことも想起した。これに関する作品も今回は展示されている。


 

春浦の搗精工場で 曺德鉉 作家



結局この展示は、巨大な歴史の渦巻きの中で生きた小さな命たちの傷を抱きしめ、「地球を貫通して往来し、あるいは百済時代を往来するなど、時空間を飛び越える想像によって観覧客地平開きたい」と作家は語る。

 

「遠くは百済から現代にいたるまでの痛みが深く刻まれた場所で、喪失の心を愛の歌に変えてうたうのです。あまりに壮大なのでややもすれば陳腐にも思えるテーマですが、鋭い対立と憎悪で刻一刻破局に向いつつあるこの時代。普遍的な人類史の流れから是が非でも反芻すべき言語ではないかと思います。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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